アンテナに苦戦しているお話
電波観測を仮復旧させて1ヶ月ほどが過ぎました。
前回とは違うシステムなので多少の苦労は想像していましたが、思ってた以上に流星が拾えていないことと、周囲のノイズの多さに悩んでいます。
古い家では町を一望できる屋根の上に3m近い八木アンテナを父に設置してもらい比較的安定して観測ができていました。これはとても良かった。
新しい家では悩んだ末、2階の壁面に設置することになりました。屋根につけられなかった理由は2つあって、屋根に太陽光パネルを置いたことと、素人が屋根に上がることができない家の形状です。
壁面につけるということで今回チョイスしたアンテナがマグネチックループアンテナ(MLA)という丸い小型のアンテナです。流星電波観測の有名なサイトでも紹介されていたので疑うことなく選択したんですが、どうにも合わなかったようです。事前の検証は大切ですね…反省。
アンテナの問題、いくつかあります。
壁面に取り付けたこと
2階の壁面で地上から約4.5mの高さに設置しています。北側には私道と豪邸のお庭があるので若干開けていますが、53MHz付近の電波だと壁面は鉄板と同じなんだそう。電気屋さんに設置してもらったときには壁からの距離が50cm弱で、壁の影響を強く受けていたようです。
アンテナの調整をしていて気づいたのですが、壁面付近のアルミサッシの開閉で特性が変わる様子を見ることができました。すごくデリケートみたいです…。
対策として、パイプを延長してもらって壁からの距離を約1.5mほど離すことにしました。
MLAの特性?
雨が降ると一気に感度が落ちるんです。ノイズを含めまったく受信ができない状態。多少落ちることがあるくらいの気持ちでいましたら、信号なしまで落ちるとは思いもしませんでした。
師匠曰く「はっきり言って、これでは使い物になりません」と一蹴されてしまいましたが、私も同感です。
時間や天候に縛られずに流星が観測できることが流星電波観測最大のメリットなので、天候に左右されてたら全くもって意味がないですね。
MLAの調整
一度決めれば安定するのかと思いきや、あらがえない事象(鳥がお休みするなど)で、さくっと狂うみたいです。特に円の中のケーブルがループしている部分。いつのまにかこの形が変わってました。
どういう形が正解なんでしょう?わからないのと、強く固定できないことが理由で定期的にチェックしなければならないみたいです。
最近やっと使えるようになってきたアンテナアナライザを使ってSWR1.04まで調整できました。
いまいち理解は足りていないのですが、SWRが1.00に近いほど良く、1.5未満が実用範囲なんだそうです。
立地の問題
北側約300mくらいの位置に交通量の多い国道があります。
西側には小さな山が見えます。
これがどのように影響しているのかはわかりませんが、違法電波があれば引っかかってくるのでしょう。
エアコンのノイズ
どうやら自宅のエアコンのノイズを拾っているみたいです。
ソフトの問題
SDR#というソフトと、HROFFTというソフトが気づくと異常終了していて観測が止まることがあるようです。
こればかりは相性なのかもしれませんし、どうにもできないのですが、止まったことがわかるような何かを用意しないといけませんね。
今後…
感度は低いですが、ある程度受信できるようになったので一旦は正式運用開始…と、小さな声で宣言します。
少なくとも問題を抱えているアンテナは別のタイプを探してみようと思います。
しばらく時間が必要ですけど、安定して受信ができるように調整してみようと思います。
アンテナの勉強をしていると無線もなんだか面白い?って思えるようになってきました。
落ち着いたらアマチュア無線の勉強もしてみようかなぁ…なんて?
昔は講習を受けると取れるよ、とか、小学生でも取れるって聞いたことがあるのできっと私でも…と、甘く考えています。